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インターバル

第拾弐話〜第拾参話
龍泉寺
【京梧】
あーでもねえ・・・、いや、こーでもねえし・・・、だーもうッ、やってられっかッ!!大体、なんでこんな時間まで俺一人だけ・・・、・・・・・・。
お―――?
よう。良いところに来てくれたぜッ。一人じゃどうにもならなくてよ。
まったく、俺一人だけ居残りで手習いだなんてよお、雄慶の奴、いつからあんなに偉くなったんだ?
なァ。お前、勉強って好きか?
好き 【京梧】
本気かよッ!?
・・・・・・。まあ、そりゃあ俺だって、剣について学ぶんなら―――、いくらだって、喜んでやるけどよ、この手の手習いってのはどーもな・・・。
嫌い 【京梧】そうだよなァ・・・。俺はこうやって机にかじりついてるのが、この世で一番、苦手だぜッ。
どちらともいえない 【京梧】
ふーん、ま、確かにな・・・。自分の興味がある物を追求する分には、勉強ってのも別段、苦にはならねェからな。
【京梧】
・・・はァ。つべこべいってても、課題は一向に終わりゃしねェ。
それよりも―――、さっさと終わらせて、蕎麦でも食いに行くとしようぜッ。
―――でな。ここんとこがわかんねェんだけどよ―――、
河原
【雄慶】
おッ、お主か。
この河の様子も、この間青々とした葦に覆われていたと思えば、今はもはや枯れ色一色。
俺の見まわりも、もうそんなに長く続けているのかとはっとしたよ。
ときに、お主は冬の寒さは苦手か?
苦手 【雄慶】
そうか・・・。
六年前の安政七年、大老・井伊直弼殿が桜田門で水戸脱藩士に暗殺された際、供廻の者たちは刀に雪避けの柄袋を被せていたとか、手がかじかんで動かなかったとかで大老をお護りする事叶わなかったという。
俺やお前の武器はこの身体自身だが、
そんな事はない 【雄慶】
そうか、それは大したもんだ。
俺も高野山でさんざ寒中に行を積まされた甲斐あってか、それほど堪えはしないのだ。
しかし、俺やお前の武器であるこの身体―――
【雄慶】これから冷えるにつれ、その動きはどうしても鈍る。くれぐれも油断するなよ。

【武流】
はは・・・どうも。さっきからずっとここに居たんですが、気づいてもらえなくて。
あ、別に恨み言とか、そういうんじゃないんです。ただ、新しい花火を作ってみたので、感想を聞いてみたいな―――とか。
あのですね、花火をですね地面に埋めてみたんです!!
いいですか?
あッ!!て、点火しましたッ!!
ど、どうでしたか?これっていけますか?

いけてる 【武流】
ほ、ホントですかッ!?これっていけますか!!そうか―――、いけるのか。ううん、よしよし。
じゃあ、あとはこれが不発にならないようにするだけですね。
実は悲しい事に、この花火、まだ仕掛けた半分以上が―――不発になってしまうんです。
まだそこらにかなり大量に埋まってますから、気をつけてくださいね。
いけてない 【武流】そうですか。それは残念です。おいら・・・もう帰りますッ。
武器になる 【武流】
ほ、ホントですかッ!?これが武器に!?
いわれてみれば、そうですね。地中で仕掛けは見えないし、そこに敵を誘いこめれば、新しい必殺技に・・・。
はッ・・・。お、おいら、何かいってましたか?
い、今、いってた事はなんでもありませんからね?忍術でも何でもないですからッ!!
そ、それじゃあ、おいら、仕事中なんで。こ、これで失礼します〜!!
吉原
【お凛】おや、久し振りだねェ。どこぞ、贔屓の娘でもできたのかい?
出来た 【お凛】
おや、これは正直な事。あんたもただの朴念仁じゃなかったって訳だ。
ま、いいさ。今日の所は引き上げておくよ。
だけど、今度はあたしんとこにもお寄りくださいませよ。
ふふ・・・。それじゃあ、失礼いたします。
まだ 【お凛】
そうなのかい?
ふふ・・・―――じゃあ、今日はここに憂さ晴らしに来たんだね?
と、なれば―――もちろんあたしんとこへはお寄りなんだろう?
じゃ、行こうか?今夜は楽しくなりそうだよ。
お凛に逢いに来た 【お凛】
ふふッ。これはこれは―――。口も随分と達者になったようで。
まあ、そんならそうで、あたしゃ、別に構わないけどねえ。
じゃ、行こうか?今夜は楽しくなりそうだよ。
如月骨董品店
【涼浬】
あ・・・、こんにちは。
あの・・・。―――よかったらこれを見ていただけませんか?
どこかから掘り出されたものらしくて、鑑定を頼まれたのですが、どうもよく分からなくて・・・。
ここにきてから少しは目が肥えたつもりだったのですが―――、 あなたは、何だと思いますか?
上等な皿 【涼浬】皿・・・。そういわれてみれば、そんな気も・・・。ですが、このような焼き物は見たことがありません。
古代の鏡 【涼浬】
鏡・・・ですか?これが・・・、・・・・・・。
あなたにそういわれたら、何だか本当にそんな気がしてきました。
これは本当は、すごい品なのかも・・・。
団子屋の盆 【涼浬】
なんと・・・。ではひょっとすると―――、私は今まで大変な過ちを犯していたのでは・・・。
これはただの団子屋の盆・・・。これは・・・、
【涼浬】
・・・・・・。すみません。あなたのおかげで道が見えそうです。とにかくその線でもう一度調べてみますので。
では・・・。
しかし・・・、いや、でも・・・?むう・・・・・・。
長屋
長屋前
【ほのか】
あ―――。今日は雄慶さんのお手伝いをして、お夕飯を作ろうと思っていたのに、つい、戻るのが遅くなってしまいました・・・。
でも、長屋の子供たちとたくさんお話したんですよっ。みんな私の話をとても楽しそうに聞いてくれて・・・。
またお話聞かせてあげるって約束したんです。
あの・・・。あなたは、どんなお話が良いと思いますか?
昔話 【ほのか】そうですね。それが一番、喜んでもらえそう。あなたも何か良いお話を知ってたら教えてくださいね。
怪談 【ほのか】
きゃああっ!!
あっ・・・、ご、ごめんなさいっ・・・、怖い話・・・駄目なんです。
主よ、お護りください・・・。・・・・・・。
聖書の内容 【ほのか】
そうですね・・・。
話していくうちに、少しでもわかってもらえればいいとは思います。
でも・・・、私がこんな事をいうのは間違っているかもしれませんが、人にはそれぞれ、信じるものがあります。
ましてや、この国で切支丹である事は、危険をともなう事でもありますから・・・。・・・・・・。
【ほのか】―――いけないっ、私、急がなくちゃ。おいしいお夕飯になるよう頑張りますから、楽しみにしててくださいね。
蕎麦屋
【十郎太】よッ。これから飯かッ?
肯定する 【十郎太】そうかッ、ここの蕎麦は美味いし早いし―――、その上、安いッ。俺も好きだぜッ!!
否定する 【十郎太】あァ!?じゃ、いってェ何しに来たんでいッ。
【十郎太】おっ―――といけねェ、仕事に遅れちまうッ。あばよッ。

【真那】
あッ!!にゃはッ、こないなとこで会うとはな〜。
な、なッ。あんたは蕎麦にこの赤い―――、蕎麦にかける辛いヤツ、これって好きか?

好き 【真那】ホンマにッ!?ウチはツ〜ンとして、なんか苦手やわ〜。
嫌い 【真那】あんたもかッ?ウチもやわ〜。せやのに、どいつもこいつも、麺の上にぎょうさんかけよる。ホンマ、信じられへんわァ。
どちらともいえない 【真那】そうなんか?けど、こないなもんかけたら―――、せっかくの蕎麦が、台無しや〜。
【真由】ふふふ、お姉ちゃんは辛いの駄目だから・・・。あの・・・お兄ちゃんは、辛いものは好き・・・ですか?
好き 【真由】
そうなんですか・・・。
わたし、あまり食べ物の事をよく知らないけど・・・、辛い食べ物って、おいしそうな匂いがします。
お姉ちゃんは不味そうな匂いだっていうんですけれど。
嫌い 【真由】うふふ、お姉ちゃんと一緒ですね。
どちらともいえない 【真由】
好きでも嫌いでもない・・・ですか?
ふふふ、お姉ちゃんなんて、ちょっと辛いもの食べただけでも、顔が真っ赤になっちゃうんですよ。
【真那】そういう真由の方こそ・・・、なんでそないなもん蕎麦に入れられんのか不思議やわ。
【真由】ふふふ・・・。
【真那】あ、せんせ、戻って来はった!!早よう、水ッ、水飲ませて〜な〜。
【梅月】ははは、大丈夫かい?ほら、こぼさないようにな。
【真那】う〜、おおきに〜〜〜。
【梅月】やあ。君も来ていたのか。蕎麦屋といえば、君はいつも何を頼むんだい?
かけそば 【梅月】
ははは、意外に質素なんだね。
いや、勘違いしないでくれ。馬鹿にしたわけじゃないんだ。
余計な華美を求めないのは、美徳の一つだと思うからね。
たまごとじ 【梅月】
うん、あれはいいね。栄養もある事だし。
汁の味もまろやかになって、実においしいと僕も思うよ。
天ぷら 【梅月】
それはまた豪勢だな。
僕はあまり食べた事がないから、味の方まではわからないがね。
【梅月】
さて、良かったら君も一緒に食事にしよう。食事は大勢で摂る方が楽しいと、・・・最近気付いたのでね。
ああ、君。注文をいいかな?
【店員】はい、ただいま―――。
道場
【美冬】
奇遇だな。いや、お前がここに来るのは極めて自然な事か。私がここにいる方が珍しい。
それよりも、最近、何だか、寝ても寝た気がしなくてな。まるで、ずっと起きてるかのように、身体が疲れている時がある。
いろいろあったんで、少し、気が張っているのかもしれないな。
・・・・・・。お前には、感謝している。私に、いろいろな事を気付かせてくれたから。いつか礼が出来ればと、そう思っている。
お前の方には私と出会ってよかったと思えるような事はあったか?
あった 【美冬】そ、そうか。それはよかった。私とても、捨てたものではない。そういう事だな。すっきりした。時間を取らせたな。かたじけない。では、失礼する。
なかった 【美冬】―――!!そ、そうか。それは―――すまなかった。役に立てなくてすまんな。償いは、実戦でさせてもらおう。失礼する。
よくわからない 【美冬】
こ、困らせるつもりはなかったのだ。そこまでして結論を出す事もあるまい。考え過ぎるのもつまらん事だ。
・・・ん?こ、これも―――私がお前に教わったものだ。
はははッ!!そういう事だ。やはり私は―――お前とその仲間に会ってかなり変わったらしいな。
本当に、自分でもわかるくらいにおもしろい物言いをするようになった。本当に感謝している。
・・・・・・。さて、それでは失礼する。―――御免。
【ピセル】
Bonjour.ミフユは今、眠っています。
ワタシは、そういう時しか、こうして、表に出れません。もっと、貴方といろいろな話をしたいのですが・・・。
戦争とは、惨いものです。いつの時代、どこの国でも、それは変わりはしません。人々が流す血の色が等しく真紅であるように・・・。
貴方はどのように考えますか?人が人である以上、争いとは避けられないものでしょうか?
争いは避けられない 【ピセル】
そうですか・・・。歴史が動き続ける為の避けられぬ犠牲・・・。それもまた真実なのでしょうね・・・。
でも、これだけは忘れないで。戦争で失われていく命の殆どは、その名も記憶されず忘れ去られていくだけなのです。
彼らは自らに生の意義を問いかけ、怯え、泣いています。
ワタシにはそれが分かります。そんな命を沢山見てきたから・・・。
そんな事はない 【ピセル】Merci―――.ワタシは貴方への助力を惜しみません・・・。Dieu vous soit en aide―――.
織部神社
【葛乃】
―――ッ!?きゃああああァァァッ!?
・・・って、なんだ、あんたかい。あー、びっくりした。また落としちまうところだったよ。
・・・・・・。実は大事な皿を割っちまって、こっそりうわ継ぎ屋に直してもらったんだ。
で、ばれないうちに、蔵に戻しておこうと思ってさ。こうして、こそこそしてたってわけ。
ほら、どこを直したかなんて、もうすっかりわからないだろう?
わからない 【葛乃】
よしよし、これなら問題ないねッ。いや〜、ホントによかったよ。
うちの爺さん、怒ると滅茶苦茶怖いんだよな・・・。
でも、この皿を元通りにしとけば問題なしッと!!
よおっし―――、
継ぎ目が見える 【葛乃】そ、そうか・・・?ど、どの辺が見えるんだ?あたいにはわかんないよ。こ、ここか?それとも・・・、
どちらともいえない 【葛乃】な、なんだよ、よく見てみろよ。ほらもう直した跡なんてどこにも・・・、
【葛乃】
あ―――、あ・・・、あ〜あ・・・・・・。
こりゃもう、どう転んでもいい訳できそうにないよ・・・。しょーがない、腹をくくって叱られてくるか・・・。はあ・・・。
ま、やっちまったもんは仕様がねえもんなッ。よしッ、潔く謝ろうッ。
悪かったな。なんか変なとこ見せちまって。んじゃ、あたいはもう行くよ。
あばよッ。
・・・・・・。・・・・・・はあ。
茶屋
【小鈴】そろそろ夕飯時だよッ。キミもそろそろ龍泉寺へ帰るでしょ?今日のご飯、何か楽しみだよね〜ッ。
【美里】うふふ、小鈴ちゃんは本当にご飯が楽しみなのね。
【小鈴】
うんッ、ボク、ご飯食べるのって大好きッ。
そうだッ、―――ね?昨日のお味噌汁・・・、どうだった?ボクはちょっと、辛かったかなァって思うんだけど・・・。
辛くなかった 【小鈴】
ホントにッ!?
う〜ん、ちょっとお味噌の入れすぎだったような気もするけど、えへへッ、キミがいいっていうならいいやッ。
辛かった 【小鈴】
あ、やっぱり!?
ちゃんと味見したつもりだったんだけど、やっぱりお味噌の入れすぎだったんだね。
う〜ん、今日のはもうちょっと気をつけるよッ。ありがとッ。参考になったよッ。
旨かった 【小鈴】
えッ、ホントッ!?
あのお味噌汁・・・、実はねッ、ボクが作ったんだよッ。
キミが美味しいっていってくれるなら今日もはりきって作っちゃおうっと。えへへッ。
【小鈴】さーってと―――、藍、そろそろ帰ろっか。
【美里】ええ、そうね。それじゃあ、私たちはそろそろ行くけど・・・、あなたは、これからどうするの?
見回り 【美里】
これから・・・?お疲れさま。でも・・・気をつけてね。
あなたが町を心配するのと同じように、私たちもあなたの事を心配してるのよ。
頑張って・・・。でも、無理はしないでね。
鍛錬 【美里】そう・・・。あなたはいつも、一生懸命なのね。頑張って・・・。でも、無理はしないでね。
寝る 【美里】そうね、疲れているなら無理はしない方がいいわ。まだ何が起こるかわからないのだし・・・。
【美里】それじゃ、また後でね。
【小鈴】じゃーねッ!!

【花音】
よぐ来たの〜。今日は何だか、お客さんさ多くて・・・、お、おら、眩暈が・・・、あ―――、おら、何か大事な事さ、忘れてる気がする・・・。
ど、どうすべえ・・・、確か頼まれたのは・・・、どれだったか・・・。

団子と饅頭 【花音】そ・・・、そんなに甘いものさ、頼まれてたっけか・・・?
【男の声】おい、姉ちゃん!!いつまで待たすんだよッ。団子と茶だって、いっただろうが!!
【花音】
へ、へい、ただいまあ〜。
ああ、やっぱり違っただ〜。
それじゃおら、仕事だで。ゆっくりしてってな。へば、さいなら〜。
饅頭とお茶 【花音】それもよくある注文だで、そうだったかもしんね。けんど、何か違うような・・・、
【男の声】おい、姉ちゃん!!いつまで待たすんだよッ。団子と茶だって、いっただろうが!!
【花音】
へ、へい、ただいまあ〜。
ああ、やっぱり違っただ〜。
それじゃおら、仕事だで。ゆっくりしてってな。へば、さいなら〜。
お茶と団子 【花音】
そ・・・、そんなような気が、おらもするだ・・・。そうだ、そうに違いね!!
あるがっと。ゆっくりしてってな。